レポート/資料

フォークリフトの事故防止について【中国風険消息(中国関連リスク情報)2016年 第4号】

2016.11.1

はじめに

毎年、職場において運転中のフォークリフトによる「転倒」、「衝突」などの労災事故や、積荷落下等の物損事故が少なからず発生しています。企業としては、詳細な操作マニュアルを作成し、必要な教育を実施した上で、従業員が操作手順に則ってフォークリフトを正しく操作すれば、事故を大きく減らすことができるものと思われます。

本稿では荷役作業中におけるフォークリフトの事故原因分析などを踏まえた上で、事故防止のためのポイントについて纏めました。

1.フォークリフトの事故原因

中国ではフォークリフトによる事故原因の集計データは政府機関から公表されていませんが、下図に示した米国の国家職業安全健康研究所(National Institute for Occupational Safety and Health:NIOSH)の集計データ(下図参照)によれば、最も多い事故原因は「フォークリフトの横転」となっており、全体の40%となっています。次に多いのが、「フォークリフトの接触」で全体の25%を占め、以下「フォークリフト同士の衝突」(11%)、「フォークリフトによる追突」(10%)、「積荷の落下」(8%)、「フォークからの転落」(4%)となっています。

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