タイにおける電気自動車用電池の火災リスク その3 (インターリスク タイ レポート)
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2023.3.29
見どころ
ポイント
ポイント
- リチウムイオン電池の火災時には①総発熱量が大きい、②燃焼反応が継続する、③有毒ガスが発生するなどの特性を踏まえた対処が必要となる。
- 複数の実験結果よりリチウムイオン電池の消火活動には水消火設備による冷却が有効であることが示唆されている。
1.はじめに
前号では主要な電気自動車用電池(EVB)であるリチウムイオン電池について、火災被害を拡大する熱暴走と、熱暴走を引き起こす発熱の要因について説明しました。本号ではリチウムイオン電池の火災時と消火活動の際の留意点をご案内します。
2.リチウムイオン電池の火災時の留意点
近年のEV(電気自動車)の普及に伴い、報道でEV車の火災事故を目にすることが増えました。前号・前々号で説明しましたが、車載用リチウムイオン電池は過充電、過放電、過熱などにより発火・爆発する可能性があります。また充電中の出火や、時間をおいて再燃するなどの電気自動車特有の火災リスクを有しています。
車載リチウムイオン電池の消火活動にあたっては以下のような…
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