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【終了】<実践!健康経営セミナー>令和7年度「健康経営度調査」の振返りと今から取り組むべき対策
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「企業のリスクマネジメント実態アンケート」調査結果概要 ~将来的な脅威は「人的資本・人材確保リスク」が最多~(2025年10月)
本アンケートは、2025年8月28日から9月10日までの14日間、当社のメールマガジン購読者さまを対象に実施し、548名の方から回答をいただきました。
回答いただいた方の業種、部署、従業員規模、役職については次の通りです。








アンケートでは「業務上、関心が高いリスク」について複数選択で尋ねました。その結果、トップ3は「気候変動・自然災害の激甚化」が11.1%、「サイバーセキュリティ」が10.7%、「コンプライアンスリスク」が8.9%となりました。


自社のリスクマネジメント取組の充実度について尋ねたところ、「かなり充実している」が3.6%、「まずまず充実」が17.9%、最も多かったのが「一般的」で43.4%、「やや不十分」が22.4%、「かなり不十分」が11.3%でした。


リスクマネジメントに関して「自社に不足している」と感じるものを複数選択で尋ねたところ、トップ3は「各社員のリスク感度」「専門人材」「社内教育・啓発」と、人に関する要素が不足していると回答した人があわせて42.8%に上りました。
続いて「客観的なリスク評価・診断」「リスク管理体制」「BCP等マニュアル類の整備」というルールや体制整備に関する要素が不足していると回答した人の割合が29.5%でした。


3年から5年後の近い将来、ビジネスにとって最大の脅威となりそうなリスクについて尋ねたところ、「人的資本・人材確保」が23.9%と最も多く、「気候変動・自然災害の激甚化」が15.9%、「サイバーセキュリティ」が9.5%と続きました。


本アンケートでは、上記のほかにも次のような内容についても尋ねています。
アンケート調査の詳細が知りたいという方は、以下の「お問い合わせ先」からご連絡ください。
MS&ADインターリスク総研では、企業の実情や課題に合わせて次のような多様なコンサルティングサービスを提供しています。
今回の調査結果を貴社のリスクマネジメントにお役立ていただくとともに、リスクマネジメントの強化に関してお困りごとなどがございましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先:
MS&ADインターリスク総研株式会社
営業部デジタルマーケティンググループ
メール:DigitalMarketing_irric@ms-ad-hd.com
本レポートの引用・転載・メディア掲載について
本レポートの内容を引用・転載・メディア掲載される場合は、必ず「MS&ADインターリスク総研による調査結果」と明記してください。また、内容の改変や一部抜粋による誤解を招く利用はご遠慮ください。掲載や利用に関するご相談・ご質問は、当社デジタルマーケティンググループまでご連絡ください。
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健康経営優良法人2026~認定制度の変更点と今後の方向性~【人的資本・健康経営インフォメーション(2025年9月)】
2025年8月18日より健康経営優良法人2026の申請が開始された。前回の健康経営優良法人2025において大規模法人部門3,384社、中小規模法人部門19,848社が認定され(2025年8月13日時点)、制度開始以降、申請企業数・認定企業数ともに右肩上がりで増加している。今回の申請においては、各部門とも更に増加することが予想される。
また、内容については、2025年3月に改訂された健康経営ガイドブックを踏まえ、求められるレベルはより高くなっている。ここ数年は取組内容に対する評価から、実際の結果・成果に対する評価へと健康経営度調査票(中小規模法人部門では申請書)の主眼が移りつつあり、今後は健康経営による経営課題の解決という観点でストーリーを整理し、PDCA を回していくことがより重要になると考えられる。
今年度のスケジュールは概ね昨年度と大きな変更はない。8月18日(月)に「健康経営優良法人2026」の申請が開始され、大規模法人部門は2025年10月10日(金)17時、中小規模法人部門は2025年10月17日(金)17時が締め切りとなる。
今年度も認定申請料の変更はなく、大規模法人部門は税込88,000円(グループ会社との合算で申請する場合は、1法人あたり税込16,500円を加算)、中小規模法人部門は税込16,500円となる。なお、大規模法人部門においては、認定審査を受けず、健康経営度調査票に回答するだけでも、評価や順位を記したフィードバックシートを受領することができる(その場合、認定申請料は不要)。
本章では、健康経営優良法人2026の認定要件について、部門共通、大規模法人部門、中小規模法人部門の順に変更点のポイントを解説する。
※参照:Action!健康経営(https://kenko-keiei.jp/5171/)
経営トップ自らが従業員の理解を促進する取り組みに関し、健康経営の推進方針やKGI(重要目標達成指標)・KPI(重要とする評価指標)の進捗など、どのような内容を経営トップ自らが発信しているかを具体的に確認できるよう選択肢が修正された。中小規模法人部門はブライト500に関する固有の設問にのみ反映された。
健康経営ガイドブックにおいて「企業の健康風土醸成」に関する必要性が追加されたことを受けて、どのように健康風土醸成の状況を把握しているかを問う設問が新設された。中小規模法人部門は、上記同様、ブライト500向けの固有の設問にのみ反映された。
就業者における性差・年齢が多様化する中で、女性や高年齢従業員が働きやすい職場づくりを進めることの重要性が高まっている現状を踏まえ、認定要件の中項目「健康経営の実践に向けた土台づくり」を見直し、女性の健康課題への対策および高年齢従業員への対策が小項目「性差・年齢に配慮した場づくり」の評価項目として整理された。(表 1)
「メンタルヘルス」という言葉がネガティブな印象を与えるという意見を踏まえ、従業員が自身の能力をより発揮できるような取り組みであることが伝わるよう、認定要件の項目名が「心の健康保持・増進に関する取り組み」に変更された。(表 1)
サプライチェーンなど取引先等への普及に関する設問を2つから1つに削減し、国内外含めたグループ会社への健康経営推進方針の展開や浸透状況を確認する設問が新設された。以前より、「トップランナーとして健康経営の普及に取り組んでいること」がホワイト500の必須要件であったが、今年度は上記の両方を充足する必要がある。
前回までの設問では「健康経営で解決したい課題」「健康経営の実施により期待する効果」「課題解決または効果に繋がるKPI」の回答が求められていたが、今回は健康経営ガイドブックの改訂に基づき、「健康経営推進方針」と「目標」、「KGI」等を回答するよう設問と選択肢が改訂された。そのため、従来の回答をそのまま利用できず、新たな定義・設問に基づいて社内での検討や整理が必要となる。さらに、Q73では企業全体の目標・KGIへの検証に対し、関与している役職(経営トップ・経営層レベル等)を確認する設問が追加され、併せて、具体的に改善した内容を確認するよう設問が修正された。
経営トップ自らが健康経営推進方針と目標、KGI等を発信しているかを問う設問が追加され、当該設問の回答がホワイト500の必須要件とされた。また従来の取締役会・経営会議等での議題化の頻度に関する設問を廃止し、健康経営の推進方針を議論している会議体特定し、具体的な決定事項・報告事項を確認する設問に変更された。(後者は以前よりホワイト500の必須要件)
保険者への40歳以上の従業員の健診データ提供は、従来の独立した設問から「誓約事項」の扱いへと変更された。
大規模法人部門の認定に必要な選択要件数について、「高年齢従業員の健康や体力の状況に応じた取り組み」の追加に伴い16項目中13項目から17項目中14項目に変更された。(ホワイト500は16項目中14項目)(表1)


出典:Action!健康経営(https://kenko-keiei.jp/)
2024年5月に改正された育児・介護休業法を踏まえ、小項目「ワークライフバランスの推進」に仕事と育児・介護の両立に関する評価項目が追加された。(表3)
中小規模法人部門の認定に必要な選択要件数について、「高年齢従業員の健康や体力の状況に応じた取り組み」、「仕事と育児・介護の両立支援」の追加に伴い、15項目中7項目から17項目中8項目に変更された。(ブライト500等は、15項目中13項目から17項目中16項目に変更)
従来の「適合項目数」を評価対象外とし、「健康経営の組織への浸透に向けた取り組み」「健康経営の推進による企業の健康風土の把握」が追加された。この変更により、取り組みの量から質に評価のポイントがシフトし、ブライト500等では大規模法人部門に近いレベルの取り組みが求められるようになった。また、相対的に「自社からの発信状況」の評価ウェイトが減少した。(表2)
※注記:表2では、2026認定の評価ウェイト(合計100)と、前年度の評価ウェイト(合計20)を比較できるよう、5倍した値をカッコ書きで併記


出典:Action!健康経営(https://kenko-keiei.jp/)よりMS&ADインターリスク総研にて作成


出典:Action!健康経営(https://kenko-keiei.jp/)
健康経営度調査の開始から10年が経過し、認定申請の有料化等の変更があったにもかかわらず、申請・認定企業数は増加し続けており、「健康経営」に対する企業の関心・意識の高まりがうかがえる。
特に中小企業においては、人材不足や従業員の高齢化が深刻化しており、解決策の一つとしての健康経営の普及拡大が望まれる。昨年度より試験的に導入された小規模法人特例制度(従業員数の少ない企業に対する認定要件の緩和)や、昨年度からブライト500の下位に新設された「ネクストブライト1000」は、裾野の拡大と質の向上を促す施策であると考えられる。
また、健康経営優良法人認定制度は、人事労務関連の法改正や企業全般に関わる課題(両立支援や女性・高年齢従業員への配慮など)を踏まえ、認定要件が毎年見直されている。そのため、認定制度に即して取り組みを継続していくことで、今求められる雇用や労務上の課題へ着実に対応していくことにつながる。さらに、先進的な取組事例を収集して自社の取り組みの参考にすることで、より高いレベルへステップアップすることも期待できるだろう。
従業員が心身ともに長く活き活きと活躍できる職場づくりに向けて、認定の取得に留めず、中長期的な視点を持ちながら継続的に取り組みのブラッシュアップを進めていただきたい。
大規模法人においては、特に人的資本経営との関係が着目されている。健康経営は、企業価値の持続的な向上を支える人的資本経営の基盤として位置付けられており、担当者任せにするのではなく、経営トップ自らが関与する推進体制のもと、より高度な取り組みが求められている。具体的には、「経営層の関与」や「健康経営方針の経営レベルでの策定・経営戦略との連動」などが重視され、これらに関する評価項目の配点も高まる傾向にある。
また、ステークホルダーである投資家は、健康経営が人的資本にどのような影響を与え、企業価値の持続的な向上にどのように寄与しているのかについて、具体的な情報を求めている。そのため、データを活用した定量的な把握や効果検証は、投資家への説明においても有用である。
したがって、まずは自社固有の課題をどのように把握し、どのように解決することで企業価値の向上につなげているかという戦略的なストーリーを、定量的なデータとともに示すことが必要であり、今後さらに求められるだろう。
とりわけ、ブライト500やネクストブライト1000では、健康経営の取組レベルの高度化が求められており、大規模法人部門の水準に近づきつつある。一方で、小規模法人については特例措置による要件緩和が実施されており、認定制度自体の参加や認定取得のハードルは比較的低く設定されている。その結果、現在は、中小規模法人への健康経営の普及が進み、高度化と普及の両面が同時に展開されている状況である。今後は、認定取得や継続そのものを目標とする企業と、ブライト500等を目指してより高いレベルの健康経営に取り組む企業との間で、取り組みへの意識や内容に差が広がることが予想される。
中小規模法人においては、まず認定取得・継続を足掛かりとしつつも、自社として目指すゴールや目標を設定した上で、段階的に取組レベルを引き上げていくことが大切と考える。こうした取り組みを着実に進めることで、健康経営における様々な波及効果を通じ、人材不足などの経営課題の解決につなげていただきたい。
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【研修メニュー】人的資本・健康経営・ワークライフバランス
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2025年 育児・介護休業法等の改正~法改正を機に実効性ある両立支援と職場文化の変革へ~【人的資本・健康経営インフォメーション(2025年8月)】
日本社会では、少子高齢化が急速に進行し、65歳以上の高齢者が総人口の約29%を占めている。
また、労働力人口の減少や、仕事をしながら家族等の介護に従事する「ビジネスケアラー」の増加から、仕事と育児・介護の両立に関心が集まっている。さらに、2030年には介護離職による経済損失が約9兆円にのぼると試算されており、企業経営に直接的な影響を及ぼす可能性が指摘されている。
こうした背景を受け、2025年4月から「育児・介護休業法」の大幅な改正が施行され、併せて「次世代育成支援対策推進法」(以下、次世代法)も改正された。これら一連の法改正は、企業規模を問わずすべての企業に対し、両立支援策の強化と実効性ある運用を求めるものである。
2025年の法改正は、企業活動に多方面で影響を及ぼすものである(表1)。まず、育児・介護休業法では、企業規模を問わず、育児・介護と仕事の両立支援策の強化が義務化された。4月より、すべての企業が、介護離職防止のための雇用環境整備や従業員への個別周知・意向確認などに対応する必要がある。加えて、従業員301人以上の企業には、育児休業取得状況の公表が義務づけられた。10月からは、仕事と育児の両立において、柔軟な働き方実現のための措置の追加や個別の意向聴取配慮が義務となる。
また、次世代法についても、一般事業主行動計画に関する法定義務が強化されている。
今回の法改正は、規模や業種を問わず、あらゆる企業に対応を迫る内容となっている。まず、各社が取り組むべきは、就業規則や休業・休暇制度の見直しである。法改正の内容を正確に把握し、自社の社内制度整備および社内規定の改訂を進める必要がある。
また、従業員への個別周知や意向確認体制の整備も急務である。特に介護分野については、「早い段階(40歳等)での情報提供」が全社義務化され、従業員が介護に直面する前から支援策を伝える仕組みづくりが不可欠となる。とりわけ、中小企業は、これまで以上に柔軟な働き方や休暇取得の促進、社内研修や相談窓口の設置など、実効性ある両立支援体制の構築が急務である。
加えて、301人以上の企業であれば育児休業取得状況の公表、101人以上の企業は行動計画策定・数値目標設定など、企業規模ごとの法的対応も整理して着実に進めなければならない。
なお、法対応だけでなく、属人化防止や代替要員の確保、引き継ぎマニュアルの整備など、現場での実務的な備えも重要である。また、管理職や従業員向けの研修、両立支援制度の活用事例の紹介、よくある質問(FAQ)整備などを通じて、制度が形骸化せず“使われる制度”となるよう、職場文化の醸成にも取り組むことが望ましい(表2)。
企業規模や現状にかかわらず、「まだ大丈夫」と油断せず、自社の制度や体制を速やかに点検し、必要な対応を始めることが不可欠である。今回の法改正は、すべての企業にとって“今取り組むべき” 経営課題であることを強く意識してほしい。
表1 2025年法改正で新たに義務化された主な企業対応一覧
| 改正ポイント項目 | 対象企業 | 内容の概要 | 施行時期 |
|---|---|---|---|
| 介護離職防止のための雇用環境整備 | 全企業 | 研修や相談窓口の設置、事例の紹介、方針の周知のいずれか実施 | 2025年4月1日 |
| 介護離職防止のための個別周知/意向確認 | 全企業 | 直面時の個別周知・意向確認と早い段階(40歳等)での情報提供 | 2025年4月1日 |
| 仕事と育児両立:柔軟な働き方実現のための措置等 | 全企業 | テレワークや短時間勤務、残業制限等の整備と個別周知・意向確認 | 2025年10月1日 |
| 仕事と育児両立:個別の意向聴取・配慮 | 全企業 | 妊娠・出産の申し出時や子が3歳になるまでに働き方等の希望を聴取 | 2025年10月1日 |
| 育児休業取得状況の公表 | 301人以上 | 毎年、育児休業取得率をHP等で公表 | 2025年4月1日 |
| 一般事業主行動計画の策定・数値目標設定 | 101人以上 | 次世代法に基づく行動計画に「育児休業取得率」等の数値目標を記載 | 2025年4月1日 |
表2 企業に求められる両立支援の実務対応・推奨施策一覧
| 対応項目 | 法令対応 | 実効性向上 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 就業規則・社内規定の見直し | ● | 法改正内容に沿った就業規則・休業関連制度の整備 | |
| 個別周知・意向確認体制の整備 | ● | 育児・介護対象者への個別周知・意向確認の実施 | |
| 雇用環境整備 | ● | ● | 育児・介護の相談窓口の設置、情報提供体制の強化 |
| 柔軟な働き方の導入 | ● | ● | 育児・介護ともに対応したテレワーク、時短勤務、フレックスタイム等の導入 |
| 企業規模別義務への対応 | ● | 自社規模ごとに必要な法的義務(取得状況公表・行動計画策定等)の履行 | |
| 管理職・従業員向け研修 | ● | ● | 両立支援制度(育児・介護)の理解促進や意識醸成 |
| 属人化防止・代替要員の確保 | ● | 休業・両立時の業務属人化防止、代替要員の確保、業務分担の見直し | |
| 引き継ぎマニュアルの整備 | ● | 休業時の業務引き継ぎマニュアル作成、ノウハウ共有 | |
| 職場文化の醸成 | ● | 両立支援制度の積極的な活用促進、研修や事例共有、FAQ の整備、ロールモデル紹介 |
※「●」は該当する項目
くるみん認定とは、厚生労働省が次世代法に基づき、「子育て支援のための一般事業主行動計画を策定・実施し、その目標を達成した企業」を子育てサポート企業として認定する制度である。
2025年の法改正に伴い、くるみん認定の要件も見直され、一般事業主行動計画の策定や育児休業取得率・時間外労働削減の数値目標の設定など、実効性と透明性を重視した運用が求められるようになった。また、301人以上の企業には育児休業取得状況の公表義務も課され、形式的な制度運用からPDCAサイクルによる継続的改善への転換が不可欠となっている。
くるみん認定の取得自体が直接的に企業価値向上に結びつくわけではないが、社員が安心して働ける環境を整備することは、企業の持続的成長や人材確保、ブランド力の向上に資する取り組みであり、その一環として認定制度の活用が期待される。
こうした認定制度の取得は、もはや一部の先進企業だけでなく、多くの企業が積極的に取り組むようになっている(表3)。実際に、くるみん認定や健康経営優良法人認定などの取得企業数は年々増加しており、企業イメージの向上や採用活動へのプラス効果を実感している企業も多い。
表3 主な認定制度と取得状況
| 認定制度 | 認定数 | 主体 |
|---|---|---|
| 健康経営優良法人認定 | 2025認定 ・大規模法人 3,400社 ・中小規模法人 19,796社 | 経済産業省 |
| くるみん認定 | 令和7年2月時点 ※公表数 ・プラチナくるみん認定 714社 ・くるみん認 4,943社(累計) | 厚生労働省 (次世代育成支援対策推進法) |
| えるぼし認定 | 令和7年2月時点 ・プラチナえるぼし認定 73社 ・えるぼし認定 3,382社(累計) | 厚生労働省 (女性活躍推進法) |
認定制度の取得は、法令遵守の証明にとどまらず、「両立支援に積極的な企業」であることを社外に示すメッセージとなる。この認定を戦略的に活用して、自社の取り組みや両立支援制度の内容や実績を、「両立支援のひろば」や自社ホームページ、SNS、会社案内、採用広報などを通じて積極的に情報発信することで、「働きやすい会社」としてのイメージを広く訴求できる。
これにより、求職者や取引先からの信頼を獲得し、優秀な人材の採用・定着、顧客やパートナーからの評価向上など、企業価値の向上につなげることが期待される。
仕事と育児・介護の両立を支援する環境の整備は、社員のモチベーション向上や人材流出防止、求職者からの評価向上といった観点からも重要である。認定の取得や制度の整備だけでは十分とはいえず、実際に従業員が制度を利用しやすい職場文化を根付かせることが不可欠である。
そのため、ロールモデル社員の紹介、FAQ や相談窓口の整備、管理職向け研修、両立支援制度の活用の社内事例共有などを通じ、「誰もが活用できる当たり前の制度」として両立支援策が社内に定着するよう努めることが望ましい。近年は制度の活用状況が重視される傾向にあり、制度が形骸化すれば社員のモチベーションやロイヤルティの低下、人材流出といったリスクにつながることが懸念される。したがって、制度のハード面とともに職場文化の醸成というソフト面からのアプローチを強化することが、組織の持続的な成長や安定した人材確保につながると考えられる。
今回の育児・介護休業法等の改正は、企業が「選ばれる存在」となるための大きな転機である。単なる法対応にとどまらず、従業員一人ひとりが安心して仕事と家庭を両立できる環境を構築し、持続的な人材確保と企業価値の向上を目指す視点が求められている。
両立支援には、制度整備(ハード)と職場文化(ソフト)の両輪が不可欠である。法令遵守を基礎としつつ、認定取得による取組水準の向上を進め、さらに実際に従業員が制度を利用しやすい雰囲気を醸成することが肝要である。経営トップによる積極的なメッセージ発信や経営層のコミットメント、ロールモデルとなる社員の登用、SNS 等を活用した社外発信といった取り組みは、職場文化の醸成や企業のブランド力向上に寄与するものとなる。
また、定期的なアンケートやフォローアップを実施し、従業員の声を制度運用や職場づくりに反映させることが、実効性ある両立支援の実現に不可欠である。こうした取り組みを通じて、「両立支援制度は特別なことではなく、誰もが自然に利用できる当たり前の制度である」という職場文化を醸成し、両立支援は全従業員のためのものであるという認識を浸透させていくことが重要である。
今後、企業を取り巻く社会環境はさらに多様化・流動化していくことが予想されるが、法改正を前向きに捉え、両立支援を戦略的に推進し、持続的成長と競争力強化につなげていくことが求められる。
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【終了】<実践!健康経営セミナー>健康経営優良法人2026の動向と対応~今後の健康経営の方向性を探る~
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MS&ADインシュアランスグループ リスクマネジメント情報誌 【RMFOCUS 第94号】
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健康経営を人材確保につなげるには ~就活学生に対するリクルート効果の実態と企業が取り組む上でのヒント~【RMFOCUS 第94号】
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農山漁村支援が企業の価値創造に、農水省がつながり示すガイダンスを公表
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【終了】<世界禁煙デー企画>研修動画:吸う人も吸わない人もみんなで考えよう!タバコについて
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【終了】<実践!健康経営セミナー> 取り組みの本丸は運動習慣!社員の意識・行動を変えるアプローチとは
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バーンアウト(燃え尽き症候群)とは?そこから生じる「静かな退職」 ~心身に及ぼす深刻な影響の原因と対策は?~
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【終了】女性活躍が鍵!人手不足時代の人材定着セミナー
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【終了】<実践!健康経営セミナー> 社員の運動習慣を変える 体験型施策の進め方
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学校現場における外部人材活用の必要性と課題【RMFOCUS 第93号】
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持続可能な働き方の実現に向けたワークライフバランス推進の課題と解決策【RMFOCUS 第93号】
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